ガサ入れ

話し相手のいない、自らとの対話を続ける寂しいゴールデンウィークのある夕方に来客。
覗き窓から外を見ると、黒いスーツの屈強な男。
何の組織の人間だ！
半袖Ｔシャツにグダグダのズボン姿で恐る恐るドアを開けると
彼は警察官で、先日近隣で起きた爆発事件で破片が飛んでこなかったかを聞いてきた。
「ご苦労様です」と言ってドアを閉めた後、グーグルで調べると、なんと現場は、ここからヤオコーに行く途中のマンションではないか！
危機はブラウン管、否液晶の向こうではなく今ここにあるということを感じた。